ベルリンのたのしみかた
ベルリンは東西に分かれていただけに、すべてがほかの大都市の倍ほどある。カフェも山ほど、レストランも行きつくせないほど、湖だって片手で数えられないほど、オペラも、コンサートホールも、美術館も、ショッピングセンターも、記念碑も、学校も、青空市場も、団体さんも、スーパーも。。。。。
そんな二倍おいしい街ベルリンの楽しみ方を考えて見ました。


モニュメント探しのベルリン散策
ベルリンの町には、たくさんの歴史のかけらがある。Unter den Linden通りにあるバーベル広場には、ナチスの時代に焚書として焼かれたたくさんの図書を思って、大きな図書のモニュメントが作られた。
そのほかユダヤ人の犠牲者のために作られた帝国議会近くの山ほどの四角い塊たち。中には、当時なくなった人たちを記憶するために、街を歩いていると、手のひらほどの大きさの金属の板がはめ込まれていることもある。ベルリンを歩くときは、前ばかりみないで、道上にも目を向けよう。きっと歴史のかけらにあうだろう。
帝国議会の近くには、また別のユダヤ人の犠牲者のためのモニュメントが作られた。数え切れないほどのグレーのセメントが均等にならび、一度中に入ってしまうと、出口が無い錯覚に陥るこの作品は、近頃流行の体験モニュメントだ。地面がでこぼこにできていて、まっすぐ立っているのに、体が斜めになるため、不安感を与えるようにできている。
よく似たものに、リーベキント氏のたてたユダヤ博物館の庭がある。同様に体験できるモニュメントだ。残酷な写真を目の前に突きつけるのではなく、抽象化された暴力や残酷さを、訪問者に実感させる力を持っている。



ドイツの朝の過ごし方
欧州を旅行した人はすぐにわかるだろうが、ドイツの朝食ほど立派な国は少ない。まずはなみなみとミルクコーヒーをカップに注ぎ、おいしいパンを食べよう。黒パンに白パン、穀物がたくさんついたパン。甘いジャムや、おいしい蜂蜜もドイツの得意分野。
週末になると、ベルリンのカフェは、朝食を何時間もかけてとる人たちでいっぱいになる。前日飲みすぎでお昼に目が覚めても、週末のブレックファーストは夕方までやっているのが普通なので、安心だ。
一度はスーパーやデパートのハムやチーズの売り場にも足を運んで、少しずつ色々なものを購入するのも楽しい。ドイツでは、一種類のハムを一切れ勝手も恥ずかしくもなんともない。なるべく多種を手に入れて、おいしいドイツのハムを満喫するに限る。
そのほか、忘れてはならないのが、ミューズリー。まるで鳥のえさのようにみえるほど、穀物そのままのこのシリアル。繊維質が一杯で、栄養満点だ。かみ締めればかみ締めるほど味の出るこのシリアルは、ドイツの黒パンと通じるものがある。かみ締めて楽しむ素朴な味。それがドイツの基本かもしれない。


ドイツの市民の台所・市場めぐり
ベルリンで自由行動できるなら、ぜひ覗いてほしいのが青空市場。幾ら寒くても、暑くても、雨が降ってもお店がならぶ。一番のお勧めはシェーネベルク地区にあるヴィンターフェルド広場の市場(水・土)。野菜、果物、お肉、魚、チーズ以外にも、日常雑貨やお花までならび、お土産探しにももってこいだ。外国語はほとんど通じないと思うけれど、ジェスチャーを使って、ドイツの日常にトライしてみよう。
そのほか異国情緒漂わせるのは、クロイツベルク地区にある、コットブッサートア駅近くのトルコ市場。買い物客の8割はトルコ人。出店は9割以上がトルコのものだ。おすすめは布製品。トルコ製の安い布が山積みになっている。そしてナッツやドライフルーツも豊富だ。野菜や果物も信じられないほど安く、うっかりしていると1キロ単位で袋に詰められてしまうほどの豪快さだ。
このほかベルリン中、毎日どこかの地区で青空市場が開かれている。それぞれ個性あふれるものばかりだ。


ベルリンの青空市場
・Winterfeldt市場ーWinterfeldtplatz(Nollendorfplatz下車)水8-13時、土8-14時
・トルコ市場ーMaybachufer(Schönleinstrasse駅あるいは Kottbusser Tor駅下車)火&金12-18:30時
・オーガニック市場ーKollwitzplatz(Senefelderplatz駅下車)木12-19時、土9-16時は普通の市場
そのほか蚤の市など盛りだくさん♪
自然に触れるベルリンの旅
恐らく欧州のどの大都市にも、これほど自然に恵まれた町は珍しいだろう。市内の街路樹の背は高いし、なんと町の中央にTiergartenなる大型公園があり、リスを見かけたり、モグラさんのほった穴の跡がみつかったりするこの場所は、一歩足を踏み入れると、外の喧騒なんてうそのようだ。
森林浴が街中でできるこの憩いの場所は、夏日には日光浴するドイツ人でにぎわう。にぎわっても広いので、ぜんぜん窮屈じゃないし、誰も騒ぎ立てたりしないので、静かに時間をすごせるのだ。ベルリン市民は一人で、大好きな単行本片手にフラッと、日常から切り離されるこの公園で時間を過ごす。旅をするヒトも、疲れた体を癒すのには最高の場といえる。

ベルリンの湖
・Wannsee-Sバーン降りてすぐなので、便利!
・SchlachtenseeーWannseeよりも犬が少ないので、結構お勧め。但し日当たりのいい場所は直ぐに埋まるので要注意。また中央には素敵なレストランもある。
・MüggelseeーKöpenick地区と、少し郊外だが、お勧め!ベルリン最大の湖だ http://www.am-mueggelsee.de/
東ドイツを中心にFKKという裸運動が結構盛んだった。今でも夏になると、健康と自由のためと、裸になって日光浴をしたり、湖や海のヌードビーチで、くつろぐ姿が見られる。なれないうちは、驚き、こちらが恥ずかしくなって目を伏せてしまうが、恥ずかしがるほど意識するほうがおかしいのかな?という気持ちがおこってくるほど、皆はのびのびと、自然に一体化しているようにさえ見えるのだ。
ドイツ人がこうして身体の自由を主張するのは、自然のなかだけではない。冬になるとよく利用されるサウナでも、混浴が一般的だ。これが嫌なら前もって女性・男性専用日をチェックしてから出かけることをお勧めするが、せっかくここに来たのだから、心も体も自由になっている彼らの真似をすることも、楽しみの一つと言うものだ。


移民について考えてみる・多種文化圏ベルリン
ベルリンには、第二のイスタンブールと呼ばれるほど、トルコ人移民が多いクロイツベルク地区が存在する。もちろんすでに2,3,4世にまでさかのぼる彼らの多くは、レストランや食品店をはじめ、PC関係、あるいは政界とその活動の幅は広い。せっかくベルリンにやってくるなら、やはりこうした移民文化であるトルコの世界をのぞいてみるのも面白い。まずはコットブッサートア駅近くのトルコ市場でお買い物。信じられないほど安い野菜や、スパイス、トルコ産の生地が売られている。トルコ人が経営するスーパーにも、同じくたくさんの輸入品が並び、トルコ以外のアラブ圏文化を垣間見ることができるだろう。
どこの国でもそうだが、移民は差別を受ける側でもありながら、このごろはそうしたデリケートな扱いからははずれ、人気のトルコ人監督による作品がヒットしたり、トルコ人のコメディアンによる活躍も目覚しい。子供たちの間では、トルコ系の人たちが話すドイツ語をまねて会話をするのが格好良かったり、トルコラップを聞くドイツ人の子供も増えてきた。こうした世界をみると、日本における移民を考える助けになるような気がする。
環境大国ドイツの素顔
エコロジーといえばドイツ。ドイツといえばオーガニック。ごみの分別が細かいこと、スーパーの袋が優良なのでエコバック常備なこと、太陽光発電の浸透率の高さなど、ドイツは環境に関するテーマで必ず引き合いに出される国。まずは、実際どのように機能しているのか観察するのはかなり面白い。
第一に思われているほど個人個人が環境に対する対策をきちんとしていないことに驚くこともしばしば。第二に、ビンのデポジットなど、お金の支払いを求められるもの(あるいはお金の返済がなされるもの)に関しては、かなりの率で機能していることもわかるだろう。エネルギー政策に関してみても、政府が入れ替わるごとに大きなゆれをみせ、環境問題は一筋縄ではいかないことを教えてくれる。それでも基本精神としてドイツにあるものは、壊れたものは自分で修理するという態度で、新しいものが発売されたからといって、すぐに飛びつかない頑固さがあることに気づくだろう。
こうして環境についてドイツを観察すると同時に、物質主義でない彼らの生き方に、驚かされることがしばしばある。手作りの楽しさや、古いものを再生する面白さを、ドイツの基本的頑固性は教えてくれるに違いない。

